フリーランスエンジニアはどこまで経費にできる?一覧で紹介

フリーランスエンジニアはどこまで経費にできる?一覧で紹介

フリーランスエンジニアとして活動するときに考えなくてはいけないのが正しい「経費」の使い方です。


経費が多くなればなるほど、毎年の確定申告の際に収めなくてはいけない税金が低くなります。


そのため、出来る限りのものを経費として申請したい…のですが、経費として落とせるもの・落とせないものは法律で決まっているのです。


この記事ではフリーランスが経費にできるものを一覧で解説しています。

そもそもフリーランスにとっての経費とは?

まず、フリーランスにとって経費というものについて理解することが必要です。経費で落とすことの目的は、国に払う税金を少なくすることで、手元に残る資金を増やすことです。


雑費を経費として申請すれば、所得税として払わなければならない金額が少なくなります。


経費によって所得税を抑えることができる!

所得税とは、その名の通り、個人の所得に課される税金です。(正確には所得控除が差し引かれますが、それは要点ではないので省略します。)


その金額は個人の収入によって異なります。日本は累進課税を採用しているので、高所得者には高い割合の税率が、低所得者には低い割合の税率が割り当てられています。


その所得というのはどのようにして導き出されているのかと言うと、収入-経費という計算式です。


つまり、経費が多くなるほど所得を少なくできるわけです。


フリーランスにとって経費を落とすというのは、収入から引くことのできる金額を多くする作業のことを指しています。業務にかかった費用を経費として計上することで、出費額は変わりませんが、税金が少なくなるのです。

経費として認められるもの一覧

地代家賃

地代家賃はいわゆる家賃です。自宅の床面積のうち、仕事場に使っている面積の比率を出して、家賃にその比率をかけた分が経費になります。持ち家の場合は、減価償却費や管理費、借入利息、固定資産税等が経費に入れられます。減価償却の概念はとても大切ですので、後述します。

水道光熱費

水道代や電気代、ガス代を仕事に使う分だけ経費にすることが出来ます。プライベートで使う比率と仕事で使う比率を大まかに算出して、仕事に使うと決めた分の費用は経費に含めます。裁量権はある程度自分にありますが、水道代の8割が経費に計上されていたら不自然ですので、常識の範囲内で行うようにしましょう。

広告宣伝費

自分のホームページを作成するのにかかる費用やネット広告の費用、名刺を作るのに必要な費用などが広告宣伝費に当たります。自分の仕事のためのブランディングにかかる費用と言い換えることもできるでしょう。

旅費交通費

仕事上行かなければならない場所への交通手段にかかる費用は経費となります。車で向かうのであればガソリン代や高速代、現地での駐車場代になりますし、公共交通機関であればその運賃となります。

通信費

仕事に使ったスマホの利用料やインターネットの利用料、固定電話の電話代などが経費になります。仕事用のスマホとプライベートのスマホが同じ場合は、利用時間の割合で分けて計算します。

接待交際費

仕事上の付き合いがある相手との会食や打ち合わせ、接待にかかった費用です。飲食店のレシートさえあれば何でも接待交際費に計上できてしまうので、ここは比較的厳しくチェックが入るようです。プライベートの支出は含めないように注意しましょう。

外注工費

日々当たり前のように行われているアウトソーシングにかかる費用のことで、当然経費に含まれます。

消耗品費

文房具やプリンターのインク、コピー用紙などがこれに当たります。

減価償却費

減価償却費は、高価かつ長期間使う耐久財を、その価格を使用年数で割った額となります。例えば、仕事用に15万円のパソコンを買い、それを5年間使用してから買い換えるとしたら、一年間の減価償却費は3万円になります。

租税公課

簡単に言うと税金のことです。固定資産税や不動産取得税、印紙税などが対象です。

意外と経費にできるもの一覧

一見経費に計上できなそうでも、実は認められるものがあります。

スーツ代

仕事でしか使わないスーツがあれば、そこにかかる費用は経費に計上できます。

オフィスの引っ越し費用

仕事用に借りている事務所があれば、その引越にかかる費用が適用されます。

冠婚葬祭費

仕事上関係のある人の冠婚葬祭に限りますが、そこにかかる費用を経費に含めることは可能です。

ゲームの課金

ゲーム関連の仕事をしている人であれば、研究費として経費にできます。また、料理教室の先生は食事代の一部も研究費として計上できるようです。

自動車関連費用

オフィスの駐車場代や自動車税、車検にかかるお金はすべて経費となります。

家電製品・家具

仕事で利用する時間の割合を考えて、それをプライベートも含めた全体の費用にかけることで算出できます。

図書費

仕事に関係する書籍や新聞の購入にかかった費用は図書費となります。

研修費

仕事上の勉強のために参加したセミナーや講習会の費用も経費として計上することができます。

経費として計上できないもの一覧

どんなものでもプライベートの支出は経費に入りません。趣味としての旅行にかかった交通費や日々の食費などはフリーランスの仕事とは一切関係ありませんので、経費として落とすことはできません。

ジムの会費

仕事のためには健康的な体作りが必要…とは言え、ジムの会費はあくまでプライベートの支出とされるので、経費に入りません。

その他習い事もプライベートの支出なので経費としては計上できないのです。

健康診断の費用

フリーランスは自分自身の健康診断費用を経費として計上することはできません。

まとめ

フリーランスとして活動する以上、経費にできるものとできないものを予め把握しておきましょう。

正しく経費申請することが、時間の無駄なく収入を伸ばすコツとなります。

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